皆さん、こんばんは。
週初めの月曜日、冷え込んで寒いですね。
今日も少しの時間、ブログにお付き合い下さい。
さて、今日はですね…
この本を紹介させていただきます。
私はあまり芥川賞受賞作などは、
読まないし、興味がないタイプです。
物語も本当に最近、
少しずつ読みはしますが、
1年を通して多くて5冊ぐらいですかね。
今回の本は、受賞した理由がわかりました。
この作品は、東日本大震災の物語です。
東日本大震災関連の本は、
けっこう出版されていますが、
この本が初めて私が読んだ本です。
物語の背景は、震災後の設定。
舞台は宮城県。
『頑張ろう宮城』『頑張ろう日本』
そのような背景ではなく、
復興していく過程でもありません。
全てが飲み込まれ、広がる荒野。
道路が少しずつ整備され、
街灯が1つから2つ、徐々に増えていき、
海沿いに広がる防波堤。
風景は変わっても、時間が止まったまま、
愛する人を亡くしてしまって、
何年も経過してるのに、前に進めない。
自分の故郷なのに、
何故か居心地が悪く、自分に苛立ち、
目的があるようでない毎日。
なんの為に生きてるのか?
なんの為に頑張っているのか?
時に優しく、時に攻撃的に
物語は進みます。
そして、やり場のない悲壮感。
実に物語が上手く書かれています。
本当に大事な物を失うと、
人は多分ですが、こうなるのでしょうね。
時間が解決、大半は時間が解決します。
解決出来ないものは、
自分で解決するか?
途方もない時間を味わうか?
昨日一気に読み、朝死ぬかと思いました。
皆さんも機会があれば是非読んで下さい。
明日も頑張っていきましょう!
ではまた!